授業によってこんなに違う! 質問間の相関係数
「総合的に見てこの授業に満足できましたか?」などの総合評価質問とその他の質問との相関を科目別に解析し相関係数を算出すると、当該科目(授業)において総合評価を高めるためにはどの質問項目の評価を高めればよいかが分かります。
実際の実施例(全442科目)の授業アンケートにおいて、ある質問項目と総合評価質問の相関係数のばらつきをグラフにすると【図1】の様にマイナスからプラスまで広い範囲に分布します。つまり授業によっては相関はないと言えるものからかなり強い相関があると言えるものまで存在することになります。
また、【図2】は二つの科目における質問別の総合評価質問との相関係数を比較したものです。それぞれの上位3項目についてみると1項目は一致するものの、他の2項目は異なり、全体の傾向もかなり異なることが分かります。 全回答データを因子分析して全体の傾向を解析、考察することの意味を改めて考えさせられるデータです。